紙のない手紙
紙飛行機が壁をすり抜けると同時に穴に映る場面が変わった。





どうやらこの手紙を追って場面が移り変わるらしい。









次に映ったのは8畳ほどの部屋だった。









部屋には仏壇が置かれており、その前には20歳ぐらいの女性が仏壇に向かって手を合わせていた。









仏壇の上の壁には遺影が掛けられていた。









俺はそれを見て驚いた。









「わぁ…」








隣からリンの驚きの声が聞こえる。










どうやら同じ印象を持ったらしかった。
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