紙のない手紙
「危ないっ!!」









どっかから、男の叫び声が聞こえた。









「キャーーッ!」










お次は甲高い女の叫び。










ハンッ!おせーっての。今更、止められるかよ。









俺は1度歩みを止めて、笑みを浮かべながら、トラックが来る方へと顔を向ける。

















俺は絶句した。

















別にトラックの勢いが怖いとか、今更死ぬのにビビったとかじゃない。












お、おいおいおいっ!

















何で俺の目の前をサッカーボールが跳ねて道路を横切って行きやがる!?
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