紙のない手紙
「あいつらも…死んでんだよな…」









当たり前の事なんだが、妙に空しかった。








小学生になるかならないか位の子供なのに、死んでしまっている。








「なんだかなぁ~」









俺はやるせない思いを腹の底から吐き出すようなため息をしながら、空を見た。









そこには見慣れた青い空は見えず、プラネタリウムのような空が見えた。








だが、周りは夜といった雰囲気ではない。






地上は昼間のような明るさなのだが、空だけが夜のように暗かった。
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