紙のない手紙
「そういや…仕事探さなきゃな…」







ここでは金のやり取りもない。









と、なると仕事をする意味は趣味やら時間潰し程度になっちまうんだよな…









正直、興味のある仕事なんか…











そこまで思って、俺は気付いた。









あるじゃないか…











やりたい仕事とまではいかないが、興味はある。










時間潰しだと考えれば、そんなに必死に悩む必要もないな…










俺は携帯を生み出して、電話をかけた。










本当に使えるんだな…










何回かのコール音の後、相変わらずの明るい声が聞こえてきた。









「はい、もしもし?」




「リンか?」








「は?……あぁ、アンタか、何?遺書書くかどうか決めたの?」












「てがみ屋ってどうやってなるんだ?」
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