紙のない手紙
俺が外へ出ると、リンが後を追っかけて出てきた。









「あぁ、そうそう。別に早く終わらせなくても良いから。」








「何でだ?一応は仕事だろ?」








俺は至極当たり前の事を言ったつもりだったのだが、どうやらこの考えもまた改めなければならないらしい、とリンの態度から察した。










「はぁ……あんたさ、気付かないの?」







「何にだ?」









こいつはまた小馬鹿にしてやがるな…









「さっきの手紙、未来に行ったでしょう?つまりここの時間は不可逆ではない。」








「フカギャクじゃない…?」








「……頭ワル。」










うっせ、俺は勉強なんかしてねぇんだよ!
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