紙のない手紙
「つまり、あの手紙を届けた時、あちら側は未来へと時間が進んでいた。その逆もあるのよ。」








「その逆…?時間が戻るのか?」








「そうよ。」









なるほどな…そうなら急いで配達する必要はないのか。









「ん?なぁ、じゃあこの手紙はいつ出されたんだ?」








「さぁ?裏面に受け取りの判子がない?一応こっちでも便宜上日付はあるからさ。」









俺は手紙をひっくり返し、封筒の下の方にある小さな判子を見た。















1645年…07月05日…










おいおい…ほったらかしすぎだろ…
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