琥珀色の誘惑 ―王国編―
舞はミシュアル王子から決断を迫られ……。
「形だけ……だよね? ライラを抱いたりしないよね?」
おずおずと口を開いた舞は、上目遣いにそんなことを尋ねた。
「だったら、それでも構わない。だって、どうせ第一夫人にはなれないんでしょ? わたしが年を取ってから、十代の正妃とか貰われるよりマシだもん」
なるべく、何でもないことのように舞は言う。
「舞、決まった後で覆すことは不可能となる。本当に良いのだな?」
ミシュアル王子がどんな答えを求めているのか、舞にはわからない。
「わたしは、アルを信じると言ったから……女に二言はない。何番目でも、アルにとって妻はわたしだけだって一生信じる! アッラーに誓うわっ!」
「形だけ……だよね? ライラを抱いたりしないよね?」
おずおずと口を開いた舞は、上目遣いにそんなことを尋ねた。
「だったら、それでも構わない。だって、どうせ第一夫人にはなれないんでしょ? わたしが年を取ってから、十代の正妃とか貰われるよりマシだもん」
なるべく、何でもないことのように舞は言う。
「舞、決まった後で覆すことは不可能となる。本当に良いのだな?」
ミシュアル王子がどんな答えを求めているのか、舞にはわからない。
「わたしは、アルを信じると言ったから……女に二言はない。何番目でも、アルにとって妻はわたしだけだって一生信じる! アッラーに誓うわっ!」