琥珀色の誘惑 ―王国編―
「ねえ、アーイシャ様。アルはどうでした?」
「はい? どうって何がどう?」
「いやだわ。わたくしたちは義理の姉妹ですのよ。正直におっしゃって下さいな」
「いや……だから、何のことか」
「新婚同士で語ることと言えば、夫婦生活に決まってますわ」
明け透けなライラの言葉に、舞は思わず赤面した。
だが、ライラはお構いなしに言い続ける。
「わたくし、シドのことを見損なってましたわ。同い年で頼りにならないとばかり……。でも、初夜からそれはもう素晴らしくて。こんなことなら、早くシドの花嫁になっていたら良かったと後悔致しました」
「ふ、夫婦ってソレだけじゃないでしょ?」
「何を申されますの? 妻は夫の求めに応じ、息子を与えることが義務ではありませんか。そのためにも夫婦の営みは欠かせぬものですわ!」
ライラはラシード王子を絶賛し、夜の生活の充実ぶりを声高に叫んでいる。舞はパレードを見るのも忘れ、呆気に取られていた。
「はい? どうって何がどう?」
「いやだわ。わたくしたちは義理の姉妹ですのよ。正直におっしゃって下さいな」
「いや……だから、何のことか」
「新婚同士で語ることと言えば、夫婦生活に決まってますわ」
明け透けなライラの言葉に、舞は思わず赤面した。
だが、ライラはお構いなしに言い続ける。
「わたくし、シドのことを見損なってましたわ。同い年で頼りにならないとばかり……。でも、初夜からそれはもう素晴らしくて。こんなことなら、早くシドの花嫁になっていたら良かったと後悔致しました」
「ふ、夫婦ってソレだけじゃないでしょ?」
「何を申されますの? 妻は夫の求めに応じ、息子を与えることが義務ではありませんか。そのためにも夫婦の営みは欠かせぬものですわ!」
ライラはラシード王子を絶賛し、夜の生活の充実ぶりを声高に叫んでいる。舞はパレードを見るのも忘れ、呆気に取られていた。