琥珀色の誘惑 ―王国編―
ミシュアル王子の言葉を聞いていると、セックスがもの凄く意味の深いことに感じられる。合コンのお持ち帰りなどで初体験を済ませてはいけない。もっと神聖で重要なことのような。


舞に言われた通り、ミシュアル王子は彼女に背中を向けてくれた。

その隙に寝間着を脱いで、それで胸元を覆う。ショーツは穿いているけど、ブラジャーは着けていないからだ。


「えっと、アル……わたしの名誉はちゃんと守ってね」
 

小さく可愛らしい声で舞が語りかけると、ミシュアル王子は振り向き――なんと、舞の手元から寝間着を奪った。


「きゃっ! もう何するの?」

「私の愛しい人……隠しては駄目だ。その美しい姿を全て私に見せてくれ」


そう言うと舞の両手を取り、開かそうする。


「う、うつくしくなんて……」

「お前は美しい。目を奪われるようだ」

「肩幅もあるし……胸っていうか……胸板っていうか」


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