アニサーコンチェルト♪〜30オンナがアニメ好きで何がわるい?! (完)
「…?」
なんだろう…と思いながら
その人を見れば
「コレ、アンタのだろ?」
私の顔の前に
見覚えある黄色の財布!
「あぁっ!
そう! 私の!」
「そ、じゃっ」
私の手元に、ポンと財布を渡し
クルリと後ろを向いて
改札を抜けて行ってしまった
「ちょ、あ、あのっ」
お礼も言えなかった…
でもヨカッタ
会場へ向かえる
あれ…?
切符を買おうとして
財布を開くと
何かが違ってた…
でも、何が違うのかわからない…
その時は
私は気付かなかった
これから出会う
”彼”
だということに…