アニサーコンチェルト♪〜30オンナがアニメ好きで何がわるい?! (完)
「ったくっ、静かにしろよなっ!
大声出したら、ファンに見つかるだろー」
「あ…」
また
声でわかってしまう私…
私を細い路地に引っ張りこみ
その人物は
着けていた帽子とマスクを取った
「アンタ、こんなとこ歩いて大丈夫なの?
見つかるわよ」
「だから、帽子とマスク着けてんじゃねーかよ」
「あ、そうか…そうでした…
って!
私の忘れモノ、返してよっ」
「あ?あぁ…オレのマンション」
「はぁっ? アンタ、スタジオまで取りに来い、って言ったわよねっ!
もーっ!!
まぁいいわ! 早く返してもらいたいから行くわよっ!」
今度は、私が立川潤を引っ張った
少し歩いて気が付いた…
クルリと、立川潤の方を向き
「こっから…どうやって行くのよっ?」
「ぶっ! マナカ、おもしれーっ
知ってて歩いてんのかと思った。ぶぶっ」
「笑ってないで、早く連れてきなさいよっ!」
「はいはい…」
もぉ…
コイツといると
調子が狂うわ…