アニサーコンチェルト♪〜30オンナがアニメ好きで何がわるい?! (完)
どっちへ行くのかわかんなかったけど
とりあえず、大通りへ出ようと早歩きで
その方向へ歩き出した
「…カっー、ナカー! マナカー!」
げ…
なんで…?
「マナカ、はえーっつーのっ」
息を切らして立川潤が駆けてきた
「な、なんで?」
「夜も遅いのに、一人で歩かせらんねーだろーがよー」
「そんなん、別に、いーもん 」
「ムリすんなってー
行くぞっ」
私の腕を引っ張り前をあるく
「あ、っちょっと! 帽子かぶってないじゃんっ!
いくら夜でも、帽子かぶんないと見つかるよっ
ちょっと待って」
確か、カバンの中にあったはず…
「はい、コレ ちょっと小さいけどかぶっといた方がいいよ」
渡した帽子を立川潤が被る
「あ…やっぱちっちゃかったか…」
「ま、いーさ、なんとかなるっしょ」
なんだか…
ちょっと、あったかい気分…