アニサーコンチェルト♪〜30オンナがアニメ好きで何がわるい?! (完)
しばらく歩いて駅が見えてきた


「あ、もうここでいーよ
ありがと

アンタも早く戻らないと、
誰かに見つかるよ、ほら、早く」


私が言っても、なかなか動こうとしない
立川潤…


どうしたんだろう…

「あのさ、マナカ…」


「ん?なに?」


私の顔をじっと見る…


「秋人先輩…は、やめといた方がいーぜ…」


なにを言い出すんだろう…


「秋人先輩、公表してないけど
結婚してて、子どももいるんだぜ

なのに、遊び歩いてて…
片っ端から、オンナ口説いてるし…

とにかく、恋愛に免疫少ないマナカにはムリだか…」


「なんでアンタにそんなコトいわれなきゃいけないっ?!

そんなの、そんなの始めからわかってるわよっ!

私が恋してるのは、
アニメのキャラだし!
その声を出してる人だし!

二次元の世界の人だって
わかってるもん

そんなだから、
リアルな恋愛だって
上手くいかない、って
自分がよくわかってるわよ!

アンタに、
アンタになんか
私のコト、わかってたまるもんですかっ!

もう、二度と会わないんだからっ!」

そう言葉を投げ捨て
私は駅に向かって走った

立川潤にそんなコトを言っても仕方ない

自分がイチバンよく…わかってる…

恋愛を諦めてるんだってコトくらい…





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