ドロップ☆ガール

「…いたい」


少年は頭を抱えうずくまる。


「いつまでもべそべそしないの」

「だって」

「みんな困るよ」

「そうかな?」

「そうだよ」


少女はポケットから先程の小瓶を取り出し、赤い粒を手に取る。


「はい、特別ね」

「ありがとう」


もじゃもじゃ頭の少年に、朗らかな笑顔が戻った。


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