ドロップ☆ガール
少女は視線の先に黒く混雑した地点を見つけた。


一足先に着いた鳥達は盛んに嘴を動かしている様だ。


少女がたどり着くと、鳥達は一斉に線から離れた。


ぶわ、と羽根が紙吹雪の様に舞う。その目隠しの隙間から少女が見たものは、大きな籠の様なものだった。


少女は目を丸くする。


鳥達は旋回し、鳴き讃える。


「いいの?」


少女は籠に腰を下ろした。


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