ドロップ☆ガール
それを確認するや否や、鳥達は籠らしきもの周りに集まったかと思うと、端を嘴で挟み飛び立った。


少女は鳥と共に飛び立った。


少女は白く小さな歯を見せ笑った。


鳥達は高度をぐんぐん上昇させる。


ぼた

ぼた

ぼ…


雨足は激しくなる。



「んもう、いつまで降らせるつもりかしら」


少女は生まれたての大粒を掌に乗せる。そして静かに目を閉じた。



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