弟矢 ―四神剣伝説―
――斬れ。立ち塞がる敵は全て斬り捨てろ。お前にはその資格がある。これは青龍を手にするものの宿命。斬り捨てねばならぬ。
斬らなければならない、と鬼が耳元で言い続ける。
正三の瞳に、立ち塞がるものは全て敵に映っていた。だが、遠くで懐かしい声は聞こえる。それに耳を傾けようとすると……
――まやかしに現を抜かすな。斬るのが使命、さだめだ。さあ、敵を斬り捨てろ。我が更なる力を与えよう。
その剣の声に耳を貸した瞬間、身体中に力が漲った。
無敵の……神剣の力を手に入れたように感じる。
それは勇者に選ばれた証と思えた。
――そうだ。これは神剣の力。お前は我に選ばれた。迷うことなく斬れ。
敵を斬らねばならない、勇者として……。
斬らなければならない、と鬼が耳元で言い続ける。
正三の瞳に、立ち塞がるものは全て敵に映っていた。だが、遠くで懐かしい声は聞こえる。それに耳を傾けようとすると……
――まやかしに現を抜かすな。斬るのが使命、さだめだ。さあ、敵を斬り捨てろ。我が更なる力を与えよう。
その剣の声に耳を貸した瞬間、身体中に力が漲った。
無敵の……神剣の力を手に入れたように感じる。
それは勇者に選ばれた証と思えた。
――そうだ。これは神剣の力。お前は我に選ばれた。迷うことなく斬れ。
敵を斬らねばならない、勇者として……。