弟矢 ―四神剣伝説―
「しょうざっ!!」
見開いた乙矢の瞳に、胸の真ん中で神剣を受け止める正三の姿が映った。
正三は、神剣を引き抜こうとする武藤の腕を全身全霊で押さえ込む。
「新蔵! とどめだっ!」
「うぉぉおおおおおっ!」
さっき、新蔵を救うために乙矢が放った刀を掴み、新蔵は躊躇うことなく武藤の首を斬り落した。
首を失って尚、武藤の手は神剣を放さない。その体を、正三は渾身の力で蹴り飛ばした。
武藤の巨体は、ゆっくりと、地面に吸い寄せられるように仰向けに倒れ込む。その衝撃に地面が揺れ、正三の体も傾いた。
見開いた乙矢の瞳に、胸の真ん中で神剣を受け止める正三の姿が映った。
正三は、神剣を引き抜こうとする武藤の腕を全身全霊で押さえ込む。
「新蔵! とどめだっ!」
「うぉぉおおおおおっ!」
さっき、新蔵を救うために乙矢が放った刀を掴み、新蔵は躊躇うことなく武藤の首を斬り落した。
首を失って尚、武藤の手は神剣を放さない。その体を、正三は渾身の力で蹴り飛ばした。
武藤の巨体は、ゆっくりと、地面に吸い寄せられるように仰向けに倒れ込む。その衝撃に地面が揺れ、正三の体も傾いた。