弟矢 ―四神剣伝説―
終章 勇者の誓い
――三ヵ月後。

季節は初夏から中秋を迎えていた。


弓月らが東国を出発したのは、春の名残の時期。

そして、夏の初めに乙矢と出逢う。

やがて、上弦の月が満ち……欠け始め。真っ暗な空に朔の月を仰ぐ頃、弓月も乙矢もたくさんのものを失い、また、得たのであった。


そして次の弦月を待たず、弓月は乙矢と別れた……


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