そして彼女にキスをする
第七章
それからどうしたろう。
何も手につかない。
でも予備校へは行っていた気がする。
そうだ。
行ってた。
でも何もしてなかったな。
家に帰る。
“海”はいない。
別に「お帰り」とか言ってくれてた訳ではなかったけど、居てくれた。
たまには、駅で待ってたりしてくれてたな。
一度も「待ってた」とは言ってくれなかったけど…。
ドアを開けるたびに、窓を開けるたびに、“海”の匂いが消えてゆく…。
“海”…。
何処に行ったのだろう…。
何も手につかない。
でも予備校へは行っていた気がする。
そうだ。
行ってた。
でも何もしてなかったな。
家に帰る。
“海”はいない。
別に「お帰り」とか言ってくれてた訳ではなかったけど、居てくれた。
たまには、駅で待ってたりしてくれてたな。
一度も「待ってた」とは言ってくれなかったけど…。
ドアを開けるたびに、窓を開けるたびに、“海”の匂いが消えてゆく…。
“海”…。
何処に行ったのだろう…。