こちらミクモ探偵事務所4
「今は自分にできることをした方がいいッスね」
「そうだよ!ワトちゃんの事も心配だけど……ここで話し合ってても始まらない!」
「ホム美さんも、たまにはマトモなこと言うんスね」
霞が口を開き、焔美も同意したように口を挟む。
紘哉と恵一は顔を見合わせ、力強く頷いた。
「だったら聞き込みだな!」
「ついでに、ワトコの行き先も考えてみるか。推理するだけ無駄ではない」
一同は部屋を出て二手へ別れた。
それぞれ聞き込みをするために、重い足を動かす。
ただ、羽兎が無事であることを願って――