こちらミクモ探偵事務所4
「それなら大丈夫ッス。ありがとうございました」
頭を下げ、部屋を出ていく霞と焔美。
紘実がそれを呼び止めた。
「ヒロくんに伝言頼まれてくれる?」
「何スか?」
「明日、必ず、お姉ちゃんの部屋に来るように!」
一語一語切って言葉を強調する。
重要なことなのだろうか。
「分かりました」
返事をし、二人は部屋を出ていった。
変な姉や助手を持つと苦労する。
霞は少しだけ紘哉に同情した。