こちらミクモ探偵事務所4

切れた携帯電話を呆然と見つめる恵一。
なぜ狸翠が紘哉の事を知っているのか。
頭が全く追いつかない。

「どうした?」

そんな彼に声を掛ける紘哉。
恵一は頭を振り、電話の内容を伝えた。

「解剖記録がそろそろ届くらしいぜ」

「誰かが届けてくれるってことか?」

「まあな。外で待ってたら来ると思う」

「そうか」

紘哉は腰を上げ、玄関に向かって歩き出した。

< 145 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop