こちらミクモ探偵事務所4

外に行くと、刑事らしき女性が立っていた。

長い髪に細いスーツ。
堂々としている姿から、こういう状況でも臨機応変に対応できる人だと思われる。

恵一は駆け足で彼女に近寄り、ペコリと頭を下げた。

「お疲れ様です、冬沢刑事!」

「冬沢……?」

隣に立つ紘哉が怪訝そうな顔をする。
彼の顔を見るなり、女性が口を開いた。

「冬沢朋恵(ふゆさわ ともえ)。ここの管轄の刑事よ」

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