こちらミクモ探偵事務所4

「まぁ、あくまでも選択肢の話は噂ッスけど。
あり得ない話では無いと思います」

「……そうか」

明らかに動揺しているのが分かる。
霞は風船ガムを膨らまし、パチンと割った。

「紘哉サン、何か隠してることがありますよね?」

「いや……別に。隠してると言うか、その噂には一つ間違ってることがある」

「なんスか?」

「……俺は冬也の顔を知っている」

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