こちらミクモ探偵事務所4
「今回の勝負はお預けです。
一刻も早くワトコを助けて、彼を捕まえましょう」
そして彼は寮を出ていった。
紘哉と恵一に手を振り、焔美も部屋を出ていく。
「勝負なんてしてた覚えは無いけどな」
ボソッと呟く紘哉。
そんな彼の肩に恵一がポンと手を乗せる。
「まあまあ。よかったんじゃね?あんなシャラオ、初めて見たぜ」
「行き先不安だが……取り敢えず行くか」
「どこに?」
「……理系女子の所だ」
「?」
頭にハテナマークを浮かべる恵一を連れ、紘哉は寮を出ていった。