こちらミクモ探偵事務所4

羽兎は手に持っていた本を紘哉に突き付けた。

「私さ、この間有名な占い師に見てもらったんだ!
そしたらさ、前世お姫様だったんだって!」

興奮して机をバンバン叩く彼女。
その度に紘哉は跳ね上がり、机の上のチョコーヒーが波打つ。

「すごく……どうでもいい」

「何でよ?」

「当たるかどうか分からないものにすがるなんて、バカバカしいと言ってるんだ」

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