こちらミクモ探偵事務所4
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「で、これからどうするんだよ?」
石谷診療所から寮に戻ってきた二人。
思った以上に時間を食い、戻ってきた頃には日が沈みかけていた。
「決まってるだろ?キノコにこれをかける」
紘哉はポケットから水酸化カリウムを取り出し、塔の周りの茂みに近づいた。
周りには白いキノコがたくさん生えている。
見ていて気持ち悪い。
そのうちの一つに薬品をかけると、白いキノコはみるみる鮮やかな黄色に変わっていった。