こちらミクモ探偵事務所4

紘哉は大きく息を吸うと、羽兎に指を突きつけながら言う。

「第一、お前みたいな野性的なやつが姫なわけ無いだろ」

「いやいや!そんな事ないし!」

「だったらもう少し乙女らしい所を見せてみろ。
これだったらホム美さんの方がずっと姫っぽい」

「……」

羽兎は少し考える素振りを見せる。
そして、右手の拳を自分の頭へ持っていき――

「テヘッ」

と言いながら、コツンと頭を叩き、チロッと舌を出した。

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