こちらミクモ探偵事務所4
残念そうな顔をされてももう遅い。
紘哉の顔に徐々に焦りの色が見え始めてきた。
「今更焦っても遅いよね……」
困ったように口元に手を当てる紘実。
そして、彼女は追い討ちをかけるように話を続ける。
「詩の通りになっちゃうね」
「……」
「『囚われた姫の最期の道、果実を食し永遠の眠りへ……
王子が姫を見つけし時、既に姫は遠い世界へ』
……この場合、ヒロくんが王子様だね。
ワトちゃんはお姫様」