こちらミクモ探偵事務所4
『まぁ、いいッスよ。当事者としては、こっ恥ずかしい話題ッスからね。
紘哉サンのポジをAさんとしましょうか』
「……もういい。俺が流れを説明する」
霞に任しておけば、いつ茶化されるか分からない。
紘哉は深く息を吐いた。
「まず、夏紀の好きな人……Aさんが見付かる。ちょうどその頃から悠里と口を利かなくなっていた」
『それがさっき言ったやつッスね』
「そうだ。そして、恐らく悠里もAさんが好きだったのだろう。
夏紀は彼女を邪魔だと思い、料理に毒きのこを混ぜた」