こちらミクモ探偵事務所4

今まで無表情だった紘哉の顔が歪む。
そんな彼に構わず、恵一はポケットから手錠を取り出した。

「どういう事だ?」

「惚けたって無駄だかんな!
さっき聞き込みしてたら、昨日の夜に真っ黒い人が入っていったって言ってたぞ!」

「真っ黒いスーツだったら、そこらへんにたくさんいるだろ」

「いいや!寮の入館記録にお前の名前がしっかりと書いてあった」

「……」

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