こちらミクモ探偵事務所4

無自覚なのか馬鹿なのか。
はたまた両方なのか。

紘哉は小さくため息をついた。

「とにかく俺は行く。邪魔するな」

「うっさい!!」

男は紘哉に向かって吠える。
そしてナイフを両手で持ち、彼に向かって走ってきた。

「まずっ……!!」

咄嗟に右に避ける。
男は紘哉の目の前を素通りした。

そのまま方向転換をして駆け込んでくる。

< 284 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop