こちらミクモ探偵事務所4

「バカ!!相手の挑発に乗るな!!」

紘哉の叫びも虚しく、恵一は拳銃の引き金を引いた。
しかし。

「……あれ?」

破裂音が響くと思いきや、カチッと言う音しか聞こえてこなかった。
不思議そうに拳銃を眺める恵一。

やがてゆっくりと顔を上げた。

「……弾切れだったー」

「……」

その場にいた全員の動きがピタリと止まる。

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