こちらミクモ探偵事務所4

「それに罪を犯していたとしても現行犯じゃない。
逮捕状が無い限り、ケイは俺の事を逮捕できない」

「何か無性に腹が立ってきた」

「花形さんもですか?」

羽兎が横から口を挟む。
彼女を認識した恵一は、慌てて頭を下げた。

羽兎の父親に当たる人、閑田龍二は警視総監である。
お偉いさんの娘なので、羽兎にもキチンと接している。

「今日、紘哉さんの様子がヘンなんですよ」

「紘哉が?」

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