こちらミクモ探偵事務所4

試しに素振りをしてみる。
竹刀ほど長さはないが、十分な戦力になる。

素振りを見た男がニヤリと笑う。

「お前、有段者だな?」

「……だからどうした」

言葉と共に一気に詰め寄る。
目指すは相手の右手。
ナイフを振り落とすのが目的だ。

警棒を降り下ろすも、相手にヒラリとかわされる。
その隙に男がナイフを振りかざし、突進してきた。
それを何とか警棒で受け止める紘哉。

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