こちらミクモ探偵事務所4

警棒とナイフの長さは歴然。
紘哉の警棒が男のナイフを弾き飛ばした。

ここぞとばかりに相手の右肩に打ち込む。
男は右肩を押さえ、ヨロヨロし始める。
すかさず紘哉は、相手の鳩尾に拳を一発お見舞いした。

「くはっ……」

崩れ落ちる男。
彼を取り押さえ、恵一の方を向いた。

「手錠は?」

「もうねーよ」

苦笑いしながら紘哉を見る。
紘哉は顔を歪め、舌打ちをした。

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