こちらミクモ探偵事務所4

「コイツらどうするんだよ……」

取り押さえたはいいが、これからどうしようか考えていなかった。

早くしなければ羽兎の命が危ない。
こんなところでぐずぐずしている暇などなかった。

その時、紘哉の背後にある茂みが音を立てた。
警戒して振り向く二人。

「誰だ?」

紘哉が声を掛けると、茂みから一人の人物が出てきた。
相手の手には懐中電灯。
思わず目を細める。

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