こちらミクモ探偵事務所4

「ひいっ!!」

なぜか恵一が飛び上がる。
細いヒールは、時に凶器になる。
紘哉はそれを思い知った。

「早く!」

朋恵は力強く頷く。
紘哉も頷き返し、塔に向かって走り出した。

「冬沢刑事!俺も手伝います!」

「……」

声を掛ける恵一の足をヒールで踏みつける。
彼は悲鳴と共にうずくまった。

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