こちらミクモ探偵事務所4

怪訝そうな顔をして紘哉を見る恵一。

「何か……オサレですね。眼鏡まで掛けて」

「でしょう?おかしいですよね」

本人のいる前でズカズカと好き勝手に言う二人。
反論しようとしたその時。

「――久し振りッスね。紘哉サン」

軽い調子の声が、背中から聞こえてきた。
何も言わずに彼は振り向く。

ソイツは風船ガムをパンと破裂させ、楽しそうに笑った。

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