こちらミクモ探偵事務所4
「じ、じゃあ、羽兎さんは……」
「まだ死んだとは限らない。
青酸カリは、空気中に放置しておけば毒素が無くなる。だから……処置を早くすれば、救われる可能性もある」
「んなこといったって!どうすりゃいいんだよっ!」
取り乱す恵一。
紘哉は小さくため息をついた。
「取り敢えず、ココからコイツを運び出す。それから救急車だ」
「お、俺、どうしたらいいんだ……」
「今言ったばかりだろ」