こちらミクモ探偵事務所4

「会いたければ普通に来い。その……トラブル以外だったら、相談にのってやらんこともない」

「探偵なのにトラブル持ち込み禁止?」

「うるせぇよ。ほら、とっとと行け」

軽く彼女の背中を押す。
夏紀はよろけるように、足を一歩踏み出した。
そのままパトカーに向かって進んでいく。

しかし、なぜか彼女は途中で踵を返してきた。
思わず紘哉の顔が険しくなる。

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