こちらミクモ探偵事務所4

目覚めの朝


羽兎は海を泳いでいた。

不思議と息はできる。
色とりどりの魚が泳いでいる青い海。
そんな魚や、上から差し込んでくる太陽の光に目を奪われていた。

『羽兎ちゃん、もっとこっちにおいでよ』

どこからか聞こえてくる女の子の声。
羽兎は招かれるままに、声のする方へ泳いでいった。

「どこにいるの?」

『こっちだよ』

クスクスと笑い声が聞こえる。
まるで、かくれんぼをしているような気分だ。

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