こちらミクモ探偵事務所4

「分かんないよ」

『もっと奥深くだよ。こっちにおいで』

ゆらりと一瞬だけ女の子の影が見える。
姿を見た羽兎は少し嬉しくなり、夢中で女の子の後を追いかけた。

どんどん深くまで潜っていく。
太陽の光など届かなくなるような所まで。

「待って!」

『もう少し……もう少し……』

女の子の声がだんだんと大きくなっていく。

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