こちらミクモ探偵事務所4



今日も静かだ。

紘哉はチョコーヒーを傍らに、孫紗江のミステリー小説を読んでいた。

羽兎の母親は、娘が危険な目に遭ったことを知っているのだろうか。

そんなことを考えていると、事務所のドアが勢いよく開いた。

「紘哉さーん!!」

元気そうな羽兎の声。
紘哉は本から顔をあげた。

「うるさい。もう少し静かに入って来れないのか」

「退院して復帰したって言うのに、第一声がそれ!?酷くない!?」

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