こちらミクモ探偵事務所4

迷惑そうに顔をあげる紘哉。
彼女は話を続けた。

「私、夢の中で紘哉さんの声を聞いたんだ」

「夢の中?」

「うん。『お前ホントにバカだな』って」

「なるほど……でも、バカって事実だろ?」

「……」

無言になる羽兎。
彼女はもう一度思いきりデスクを叩いた。

「……もういいよ。どうせ私はバカですよ!」

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