こちらミクモ探偵事務所4
彼女に満面の笑みを向ける恵一。
相変わらず女好きは直っていないらしい。
「俺が責めてるのは……コイツです!」
そう言って、恵一は紘哉を指差す。
当の本人は、部屋の隅っこにふて腐れながら立っていた。
もう眼鏡は掛けていない。
「どういう事だよっ!!美女に抱きつかれて笑顔ひとつ見せないなんて!!」
「別に嬉しくないし、逆に迷惑だ」
「ヒドイよ!ヒロくん!」
ヱリキ足り娘が声を上げる。