こちらミクモ探偵事務所4
「もしかして紘哉さんがおかしかったのって……」
「……ここに姉貴がいることは前から知っていた。
でも、ここはみんな偽名を使っているから、誰が誰だか分からない。
だから身を隠す必要がある」
「何で?実のお姉さんでしょ?」
不思議そうに羽兎が訊く。
そんな彼女を見て、紘哉は大げさにため息をつく。
「見れば分かるだろ?」
「え?」
羽兎が声をあげた瞬間、ヱリキ足り娘がムギュっと紘哉に抱きつく。