こちらミクモ探偵事務所4

安堵のため息をつく恵一。
どうやら、紘哉の逆鱗には触れなかったらしい。

「じゃあ、改めて捜査しますか!」

紘実の様子を見ていた羽兎が拳を突き上げた。
驚いてみんなが彼女を見る。

「え?何でみんなそんな目で見るの?」

「いや、別に……」

「?」

紘哉は首を横に振ると、白い手袋をはめ直した。
そして、もう一度部屋を見回した。

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