こちらミクモ探偵事務所4
「緊張してるの?」
「うん……」
こんなこと久々すぎる。
私は抵抗するでもなく、なされるままになっていた。
男は蠱惑(こわく)的な笑みを浮かべると、徐々に顔を近付けてきた。
流れに任せて目を閉じる。
唇に柔らかい感触が広がる。
それは徐々に全身へと回っていく。
いつの間にか、私達は激しい口づけを交わしていた。
彼が離れ、銀色の糸が二人を繋ぐ。
それはある程度したところでプツリと切れた。